彼女×彼氏

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少し笑いながら君は言う 「ごめんごめん、もう完成したからかまってあげるよ」 嫌味は伝わったようだ 「夕飯を食べてからね」 そう付け足して君は立ち上がりキッチンへ 私はまた暇になってしまった 手伝おうかと思ったけど、キッチンが狭すぎるからやめた ふと机の上の物に目が止まった 私はそろっている色と色を切り離しバラバラにした なかなかハマる けど上手くいかない 「ご飯できたよー」 君ができたての夕飯をもってきた 私はそれより手の中にある玩具に必死 いきなり私の所に影ができた そして、私を必死にさせていた物を取り上げてしまった 「あっ!!返してよ!」 昼間とは真逆だ 「ダメ!夕飯たべてから!といっても食べても返さない」 君はルービックキューブを引き出しにしまってしまった 「なんでよ?夕飯食べたら返してよ」 夕飯を食べながら君に抗議する 「ヤダ!そしたらかまってもらえないじゃん」 その答えを聞いて唖然とした あぁ私もこうすればよかったんだなぁ end
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