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同じ学校に通い、同じ学科だった俺達は毎日、顔を合わせる。
別れた後も俺は引け目を感じつつ、トモは俺を嫌いつつもお互いに依存して一緒にいる日が続いてた。
高1からずっと学校でも外でも一緒だった俺達は誰もが知ってるカップルになっていたからだろう。
別れた事は誰も知らないが実際の関係はとっくに壊れてた。
だが、夏休みを終える頃にその曖昧な関係すら俺が壊した。
それからは別れた事を知った友達が誰かを紹介してくれたり、待ってた女友達から連絡が殺到した事でもう、全てが面倒になり俺は高3という大事な時期に学校にすら行く気力がなくなった。
暇を持て余した俺は悪友とばかり遊ぶようになり、荒んでた頃に逆戻りしていく。
喧嘩、飲酒、喫煙、無免許運転、暴走行為。あらゆる違法行為を体験した。
その頃には周りには悪友しかいなくて誰も俺を止めてくれる奴はいなかった。
担任の説得で、夏休みからずっと行ってなかった学校に10月になってからようやく行き始めたが、やはり居場所はない。
学校で久しぶりにトモと顔を合わすと
「最っ低」
と、罵られた。俺が手当たり次第に女に手を出してると噂が広まってたらしい。
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