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銃と雨
天候は雨。
擦り減ったアスファルトからは、赤土が溶け出し、地面を赤く染めている。
さて、
ここは、
人気も無い路地裏。
この物語は、
この場所で始まる。
その路地裏に、息を切らし、すす汚れた壁にグッタリともたれ掛かる男が一人いる。
綺麗な色の瞳をした男だ。
まるでチョコレィト・トリュフを埋め込んだような、怪しくも深いブラウン色をしている。
そんな彼が、何故だか髪の毛を濡らし、服はボロボロ、身体中に傷跡を残し、立たずんでいた。
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