俗、夏影を弾くよ!

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A:「よう。お前から俺らを呼び出すなんて珍しいじゃねぇか。 どうした?生理か?」 俺:「お前は俺を何だと思ってんだよ(笑) ちげーよ。まぁ…言ってみりゃちょっと相談みたいなもんがあってさ。」 B:「ああ…ラブプラスは止めといた方がいい。 お前、才能あるから多分現実に戻ってこれなくなる。」 俺:「何が『ああ…』だよ。まだ何も言ってねぇだろ。 聞けって。 つーかやるんならリトバスの方がいい。」 B:「クドが可愛すぎる件ですね。分かります。」 俺:「いや…それもそうなんだが、俺的には鈴も捨て難い…」 A:「…で?結局本題は何なんだ? お前らみたいな野郎とつるんでても、癒しも潤いも何も無いからこっちとしては早く話を切り上げてぇんだけど?」 俺:「ああ…悪い悪い。 実は俺、先月末ぐらいからピアノを始めてさ…」 B:「文化的すぎます!」 A:「お前もう黙れ。話が拗れる。 それで?」 俺:「それで、弾きたい曲があるんだけど、どうにも行き詰まっちまって… 何分右も左も分からない超初心者だからさ。 習いに行く金も無いしな。 もう何をしたらいいか分からないっつうか… これを誰かに話せば少しは気も紛れるかなって。」
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