俗、夏影を弾くよ!

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俺「知ってんよ。 お前がピアノを弾けてたまるかキモい。 お前ん家って確か…高尾だったよな?」 B「なんだか俺も俄然ピアノに興味出て来た。俺も行くわ。」 A「来んな。童〇二匹。 目的が見え見えなんだよ。カエレ。 …まぁそれはそれとして、ピアノに関して俺が言えんのはこんな所だよ。 後は適当に頑張れよ。ド素人。」 そう言い、次の授業に備えるから。と、奴らは去っていきました。(AとBは同じクラスなのです。) 残念ながらお姉様との秘密のレッスンは叶いませんでしたが、ハノンという明日に繋がる重要な情報を得ることが出来たので、この日は珍しく満足でした。 「まぁ、二兎追うものは一兎も得ずと言うし、お姉様はまた今度ということで手を打とう。」 俺は小声で一週間後の抱負を呟きました。 「死ね。」 どうやら、聞こえていたみたいです。 全く、とんだシスコン野郎ですね。彼は。
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