童話 魔女と王子様

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王子様「なぁ。」 カチャカチャ… 王子様「なあって。」 魔女「何やのん。」 王子様「白馬出してや、白馬。」 魔女「何で。」 カチャカチャ… 王子様「何でて、やっぱ王子様には白馬やろ。」 魔女「そんなん言うてんのとちゃうわ。何でウチがそんなもん出さなアカンのや。」 王子様「魔女なんやからそんくらいチョチョイて出来るやろ。」 魔女「嫌や、そんな邪魔クサイわ。てか、そんなん家来に言えや!」 王子様「なんやケチくさいなぁ…ええやんけ、別に。」 魔女「あー、味噌汁うま。」 王子様「聞けや!…ほんならええわ。あのぉ…アレやってや、アレ。」 魔女「は?…ああ、アレかいな。何遍も見てるからもうええやん。」 王子様「な、頼むわ。また見たいねん。」 魔女「も~、ほんま邪魔クサイなぁ!ほな、もっかいだけやで?」 そう言うと、魔女はおもむろに立ち上がり鏡の前に立ちました。  
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