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「ねぇ、レン? いつまで走るの?」 「いつまでも」  僕は、双子の姉のリンの手を引っ張って、出口を求めて走り続けていた。走るといっても、軽いランニング程度の速度だったけれど。  いつからここにいたのかは全くわからない。でも、僕とリンはずっと違う部屋に入れられていた。何かの実験をされていたらしく僕はいつも頭にたくさんの何かをつけられていた。きっとリンも一緒だったのだろう。
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