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そんななかでただ掴んだ情報は、この病院で死んだら両親の元には違う僕らが退院して帰っていくかもしれないということだけ。確証がないんだから全くしょうがない。
「ねぇ、もう足が痛いよ。もうやめようよ」
そしてリンはまったく理解をしていない。
僕だって本当は理解したくなんかなかった。でもせざるをえなかった。
だってあんなものを見たら……足がそろそろ藁のようになってきて走り憎い。
「うるさいなぁ、事情はあとで説明するから黙ってついてこいよ!」
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