なりゆきで

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やられた、そんな気持ちで明はひたすら森の中を走り続けていた。 後ろから、牛ほどの大きさがあり鋭い牙を持っ怪物:ブレンドライガーが迫ってきた。「くそ!もう、来たか!」 ことの発端は、森に入ってすぐライガーの夕食に決められたからだ。最初は、ゆっくりと着けられていたが姿が消えたと思った瞬間に飛び掛かってきた。明は、身体を即座に低くしてかわしたと同時に背中に隠していたホルダーからM78(拳銃)を取り出しライガーの眼を狙い発砲した。「ギャアン!」奇声を上げながらライガーは5発撃たれ絶命した。 ガサガサ、ガサガサ。 (コイツら、群れてやがった!)囲まれていた。弾数は、30発。さっき、5発撃た。残り弾で仕留められる自信がある。が、これ以上使ったら上がうるさい。しかも、難易度DでM76の使用だけでも無能のレッテルを貼られる恐れがある。「逃げるか。」素早く懐から閃光手榴弾を出しピンを抜いて上空に投げた。 「ギャーー。」 瞬間的に、光が放たれた。ライガー達は、眼が眩み動けない状態になった。「あばよ!」明は、即座に走り出した。 が、一匹閃光から免れたらしく結局すぐに追いつかれ現在にいたるのだった。 「くそ!もう、来たか!」(しゃあない。使うか~一匹だし、大丈夫だろう。)ホルダーからM76を出そうと構えた瞬間ブレンドライガーに誰かが体当たりした。バランスを崩したライガーは地面に倒れた。「今だ!メリル!」「はい!」体当たりした少年が近くにいたメリルと呼ばれた少女に指示した。メリルは、杖をライガーに向け口の中で呪文を唱えた。「我が呼び声に応え紅蓮の炎にて焼き尽くさん![フレイムアロー]!」瞬間、杖から炎の矢がライガーの身体を焼いた。グギヤヤヤヤ!つんざくような、奇声が辺りに響いた。体当たりした少年がショウトソードを抜きライガーの首に突き刺しトドメを刺した。ライガーは、絶命した。 「ふぅー、大丈夫?怪我してない?」少年は、ソードを鞘に納め明に向き直った。「あ、ああ。おかげさまで。」そこで始めて明は、少年を見た。身長は、約158㌢ぐらいで童顔で男か女か解らない。黒髪でショウトカット、動きやすいライトメイルを着ている。典型的な軽戦士。多分男だろう。 「ルーク様~、その方にお怪我は?」(ルーク?やっぱり男か。)メリル、全体的におとなしい感じでルークより背が高い多分161ぐらいだろう。
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