PROLOGUE

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残された一つの光は世界に降り立ちました。 大地を踏み締め、海を眺め、月が輝く空に手を伸ばしました。 一人ぼっちの月。 まるで、自分のよう。 月が寂しくないようにと、残された光は皆に授けられた力を使い、星を生み出しました。 満天の星空の下、光は唄を歌い、音を奏でました。 彼以外の生命が現れ始めるのは、それからずっとずっと後のこと。 光が神となり、時間、時空など、《生命》以外の数え切れない程の何かを創りあげて たくさんの《生き物》がこの世界に現れて 一つの世界に二つの次元が存在するようになって相当の年月が経った時 この交響曲はまだ決められてない終点に向かい 幕を開けるのですーーー。
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