奴隷

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一つの机に向かいあって座ってるお前と俺。 『…で。どこに置いたんだ?』 「うーん…それが思い出せないんだよねぇ~。」 『ほー』 「ぅー…ほんまゴメン!素で忘れた。代わりにあんたの大っ嫌いなグミあげるから!」 『お前死にたいようだな。』 「いえ,死にたくはないです。」 『じゃあお前は俺の奴隷だな。』 「は!?誰もあんたの奴隷なんかになりたくないわッ!」 『俺の漫画なくしたのは?』 「…あたしです。」 『ハイ。決定。』 「うぬ~…だからって,だからってぇー!屈辱だぁ。。」 『とりあえず俺の好きなお茶と鶏マヨおにぎり買ってこい。』 「…はぁ。まぁそれくらいなら。。じゃあ,お金先にちょうだい。」 『あー立て替えといてくんねぇ?財布今出すのめんでぇわ。』 「あたし自分のお昼分しか今お金持ってないんだけど。」 『ぐだぐだ言ってないで,早く行った方がいいぜ。5秒以内に買いに行かねーと,キスすっから。』 「ウギャーッ!行きます!行きます!!今すぐ行ってきます!!!」 ドタバタと走り駆けていく音がこの部屋に鳴り響く。 『…アイツからかうと本当におもしれーな。』 俺は一人取り残されたこの教室でそうつぶやいた。
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