0人が本棚に入れています
本棚に追加
「喉かわいたぁー!」
『あー俺も何か欲しいな。よし,お前買ってこい。ピーチティー頼んだ!』
「ちょ…待て待て。なんであたしが行くって決まってんの!ここは公平にジャンケンでパシリ決めよーよ!」
『よーし。んで,それだけじゃつまんねーから負けたら勝った奴の奴隷になろうぜ!』
「…あんた奴隷好きね。でものった!行くよ~?最初はぐー,ジャンケンポン!!」
『ぐっ…。』
「おめでとー。君が奴隷に決まり♪はい,とりあえずあたしコーヒー牛乳よろしく!」
『…なんか納得いかねぇな。なんで俺がお前なんかの言いなりになんなきゃいけねーんだよ。』
「あんたが言い出しっぺでしょー。飲み物買ってきてくれたら,今度は何してもらおーかなぁ♪」
『お前…覚えとけよ。』
「奴隷って便利だわぁ♪♪」
『…ふーん。まぁ奴隷として一生お前に付きまとうのも悪くねぇか。』
「…は?」
『つーわけでどこまでも俺はお前を世話してやるよ。たとえお前が嫌でも…死ぬまで一生お前の傍を離れてやらないかんな!』
「やめろー!いい,もういい!お前なんかとずっといなきゃなんて,ほんまゴメンだわ!解雇だ解雇!奴隷なんかしなくていいーッ!!」
『なんでも仰せのままに,御主人様。』
「っぎゃー!近くに寄ってくるなぁ!!もういい!自分でコーヒー牛乳買う!!」
ドタドタ私は足をならしながら,下の生協まで走っていった。
「…あんな奴に一生付きまとわれるなんて…信じらんない。」
そうつぶやきながら,あたしの顔は真っ赤に染め上げられていた。
最初のコメントを投稿しよう!