逆奴隷

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「喉かわいたぁー!」 『あー俺も何か欲しいな。よし,お前買ってこい。ピーチティー頼んだ!』 「ちょ…待て待て。なんであたしが行くって決まってんの!ここは公平にジャンケンでパシリ決めよーよ!」 『よーし。んで,それだけじゃつまんねーから負けたら勝った奴の奴隷になろうぜ!』 「…あんた奴隷好きね。でものった!行くよ~?最初はぐー,ジャンケンポン!!」 『ぐっ…。』 「おめでとー。君が奴隷に決まり♪はい,とりあえずあたしコーヒー牛乳よろしく!」 『…なんか納得いかねぇな。なんで俺がお前なんかの言いなりになんなきゃいけねーんだよ。』 「あんたが言い出しっぺでしょー。飲み物買ってきてくれたら,今度は何してもらおーかなぁ♪」 『お前…覚えとけよ。』 「奴隷って便利だわぁ♪♪」 『…ふーん。まぁ奴隷として一生お前に付きまとうのも悪くねぇか。』 「…は?」 『つーわけでどこまでも俺はお前を世話してやるよ。たとえお前が嫌でも…死ぬまで一生お前の傍を離れてやらないかんな!』 「やめろー!いい,もういい!お前なんかとずっといなきゃなんて,ほんまゴメンだわ!解雇だ解雇!奴隷なんかしなくていいーッ!!」 『なんでも仰せのままに,御主人様。』 「っぎゃー!近くに寄ってくるなぁ!!もういい!自分でコーヒー牛乳買う!!」 ドタドタ私は足をならしながら,下の生協まで走っていった。 「…あんな奴に一生付きまとわれるなんて…信じらんない。」 そうつぶやきながら,あたしの顔は真っ赤に染め上げられていた。
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