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長女の沙良は絶賛反抗期真っ只中…父親の俺にだけ。
まぁ難しいお年頃なのは分かるが…洗濯物を一緒に洗わないでくれ、は無いんじゃないだろうか。
お父さんは、とても悲しいです。
ガチャリ。
一人ちょっと寂しく立っていると、
ドアが開いて沙良が帰ってきた。
「ただい…げ。」
顔を合わせた途端、「げ」と言われた。
ショックが…ショックがでかすぎる。
「…お母さんは?」
「悟と出かけた。」
「ご飯は?」
「煮込みラーメン、作れってさ。」
「…一緒に作んの?」
「そう…みたいだな」
「信じらんねー」
久々にかなり会話を交わした。
―小さい頃は、パパのお嫁さんになる!とか言ってくれてたのに…
今じゃ、
「親父」
コレだ。
二文字と三文字のこの違いは何なんだろう。
「用意、しといて。
土鍋と、具材と、包丁と、まな板。」
「え?あ、あぁ。わかった。」
淡々と告げた後、
こちらを振り向かずに、沙良は階段を上った。
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