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(ここが目的地ね・・・)
クロスがついたのはどこかの大きな谷。
そこら一面に人やら獣やらの骨が落ちている。
(これはシルバーファングの仕業だな・・・・・・)
シルバーファングはどんなものでも噛み砕く牙を持つ狼である。
しかし、習性として骨は食べず、肉だけを食べる。
しかし、噛み付いた時に骨にひび、もしくは折れていることが多い。
ここらに転がっている骨には、それがよく見られた。
(っと、早速お出ましかな?)
グルルルル、と声を発している生き物が、こちらに近づいている。
その数、ざっと300匹。
(お、ちょうどいい。
まとめてやれる。)
その瞬間クロスは魔法を唱えた。
「"アイス・ウェーブ"」
魔法を詠唱破棄(普通は詠唱が必要だが、それを省いて魔法を唱えること)で発動すると、クロスの前から白い霧のようなものがものすごいスピードでシルバーファングたちを襲う。
霧がすべてを飲み込み、晴れたとき、シルバーファングたちは凍っていた。
「"ブレイク"」
クロスが行った瞬間、凍ったシルバーファングたちは一気に砕け散った。
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