第8章

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警備員は《ライト》を発動して、辺りを明るくしている。 「ここら辺は古代の遺産のコーナーだったな」 「ああ、ただまだ解明されていないものも有るみたいだがな」 その時、2人の警備員の片割れが異変に気がついた。 「おい!ちょっとあれを見てみてくれ!!」 「どうした?」 異変に気付いた警備員が指を指している先を見てみると、その先には――― なにかが置いてあっただろう形跡の有る小さな敷物があり、そこになければならない古代の遺品がなくなっていた――― 翌朝、クロスは『神の落し子』として、美術館の捜査に協力していた。 美術館での前代未聞の事件ということもあり、王宮からの依頼があったためである。 他にも王宮からの派遣で色々な人が調査に来ているが、全くと言ってもいいほど手掛かりを見つけることができない。 この世界での事件の捜査の仕方は聞き込みやその場に残された足跡等から犯人を特定する方法と魔力の痕跡から特定する方法の主に2つある。 前者は大体魔法があまり得意でない人ぐらいしか捕まらず、ほとんどは後者が決定的な証拠となって犯人を確保に繋がっている。
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