第1章

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教室に着くと僕は自分の机に座る。 シーザーも一旦自分の席を確認した後僕のところにやってきた。 「ほんっとうちの学園長は話が短いよなぁ。 まぁ長いよりかいいんだけど。」 「まぁあれでもSSSランクなんだから。」 そう、学園長はSSSランクなのだ。 他の先生達もSランク以上のひとばかりだ。 「でももう少し始業式っていう雰囲気出してほしいよなぁ。」 確かに、とかいって笑う僕。 ふと周りからこそこそ話が聞こえてくる。 『なんであの落ちこぼれがいるんだよ。』 『まだ学園にいたの?』 『シーザーも大変だなぁ。』 もう慣れたことだから全然気にしていない。 周りが言うように僕は落ちこぼれなのだから。 シーザーはBランク、周りの人でも低くてDランクなのに僕は唯一Eランク。 まぁしょうがないって言ったらしょうがないんだけど。 すると金髪で黄色い瞳をした少年がこちらに向かってきた。 「なぜ君みたいなのがこの学園にいる? 君はさっさとこの学園をやめたまえ。」 この憎たらしい奴、カノン・クランベルという、 こいつもシーザーと同じ三大貴族の1つ、クランベル家の長男である。 ちなみにAランク。 「あん?別にクロスがいちゃいけない理由なんてないだろうがよ!!」 シーザーがキレた。 「君も大変だろう、こんなやつが近くにいては。」 「テンメェ、ぶっ殺す!!」 流石にやばくなりそうだったので僕はシーザーを止めに入った。 「シーザー、僕は大丈夫だから。」 「でもッ!!」 「大丈夫なものは大丈夫。」 シーザーは落ち着きを取り戻した様で、振り上げていた右腕をおろした。 するとちょうど先生が教室に入ってくる。
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