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「おら、そこなにしてる。
早く席に着け。」
教室に入ってきたのは、黒髪の若い男だった。
「チッ。」
カノンは舌打ちをして、席へと帰っていく。
「気にすんなよクロス。
他の奴がなんと言おうが俺はお前の親友だからな。」
クロスは頷き、先程来た教師のほうを見る。
「ミラン・S・カーティスだ。
ちなみにランクはSS、魔法は主に火と土を使う。
これから1年間よろしく。」
その後、学校の決まりや自己紹介などで時間が過ぎていき、今日は学期最初の日であるため、放課となる。
「クロス~
一緒に帰ろうぜ~」
「ゴメン!!
今日は用事があるんだ!!
また明日ね!!」
シーザーの誘いを断り、ダッシュで教室から出て行く。
誰もいないところに来ると、そこで足を止める。
「ここなら誰もいないよね。
転移。」
クロスがそういうと、足元に魔方陣が出現し、一瞬のうちにクロスごと消えた。
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