第1章

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「おら、そこなにしてる。 早く席に着け。」 教室に入ってきたのは、黒髪の若い男だった。 「チッ。」 カノンは舌打ちをして、席へと帰っていく。 「気にすんなよクロス。 他の奴がなんと言おうが俺はお前の親友だからな。」 クロスは頷き、先程来た教師のほうを見る。 「ミラン・S・カーティスだ。 ちなみにランクはSS、魔法は主に火と土を使う。 これから1年間よろしく。」 その後、学校の決まりや自己紹介などで時間が過ぎていき、今日は学期最初の日であるため、放課となる。 「クロス~ 一緒に帰ろうぜ~」 「ゴメン!! 今日は用事があるんだ!! また明日ね!!」 シーザーの誘いを断り、ダッシュで教室から出て行く。 誰もいないところに来ると、そこで足を止める。 「ここなら誰もいないよね。 転移。」 クロスがそういうと、足元に魔方陣が出現し、一瞬のうちにクロスごと消えた。
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