第二話

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寮の食堂がやっている時間は、とうに過ぎていた。 だから、それを知っていた翁長はコンビニで麺類を買っていた。 「食べ、るよな?」 麺類、僕が食べたかったのはお味噌汁なんだけどな。 でも、翁長と一緒ならなんでもいいか。 「あ、飲みモノもあるぞ。麺類には合わないだろうが、味噌汁だ!」 「……」 「ん?花島、どうかしたのか?黙り込んで。っていつもだがな」 お味噌汁、僕が夜のメニューで飲みたかったもの。 翁長が買ってきた。 「僕、飲みたかった」 「え?」 「翁長、ありがとう」 「……。お、お礼を言われるようなこと、別にしてないだろ」 「うぅん。翁長とのご飯、したかった。お味噌汁飲みたかった。翁長が、叶えてくれた。ありがとう」 「…長いセリフだな。ま、受け取っとくよ」 「……。あ」 「ん?なんだ、次は?」 思い出した、篠塚夏王に頼まれていたモノを。 どうしよう、今言うべきだよね。 翁長がこっち見てる。 今、別の話題を言ったら、どう思うだろう。 .
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