第二話

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篠塚夏王を知っている、よね、から始めた方がいいのかな。 「あの」 「ん?」 翁長は麺類を口に含んで、僕の問いに耳を傾けてる。 「篠塚夏王、知っている?」 「篠塚?あぁクラス一緒のな。そいつが?」 「……好き…?」 「はぁ!?」 「え?」 「あいつが好きってなんだ!?男だろ!」 あれ、振られてる。 ちゃんと、伝えるべきなのか、やんわりと言うべきか、悩みどころです。 「おい、本気なのか?」 僕は知りません。 「いや…、別に好きなら何も言わないけど…。理解はしてる方だし」 「ん、解った」 「何が解ったんだ?」 「好きでいることは、悪くないよって」 そう伝えれば、解決。 さてと、お味噌汁も飲んだし、寝よう。 「いや、悪くないけど…。あれ?なんだ、このもやもや!?なぁ花し、まぁ!いきなし寝んなぁ!」 「あ、お休み。翁長」 「お休み。って違う!」 明日になったら、篠塚夏王に伝えないと。 明日の朝食は、何を食べようかな。 「花島、お前まじで自我で生き過ぎ」 明日も良い事あるといいな。 Next
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