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「うあぁぁぁあ!」
同級生でルームメイトの一叫びで、僕の安眠は妨げられてしまった。
体がびくっと跳ね上がり、何事かとルームメイトの翁長が居る方向を見た。
彼は、机に向かっていて頭を抱えていた。
僕は学校で、出された課題が間に合わないのだろうと思い、僕はまたベッドに横になって目を瞑った。
「あぁぁ…。どうしよう…。時間も無ければ、ネタもない…。やばいヤバイやばい」
また眠りに就こうとした僕の、耳には翁長の切羽詰まった言葉が入ってきた。
ルームメイトとして、ここは何かしなければいけないのだろうか。
いや、寧ろ関わってはイケない気がする。
「ヤバイやばい…。だぁ!」
あぁ、どうか関わらないで下さい。
「なぁ…。起きてるんだろ?花島」
あ、どうやら終わった。
「頼む!秘密厳守で頼む!」
秘密?なんだろう。
物凄く、気になる。
僕が起き上がると、翁長は嬉しそうな顔をしていた。
「今何してるのか、聞かないでネタを提供してほしい!」
ネタって何、と言う質問も駄目なのだろうか。
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