第五話

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「花島、起きろ。朝だぞ」 「んー?」 どうして、いきなり朝になっているんだろう。 僕はさっきまで、翁長が書いた小説を読んでいた筈なのに。 「寝ぼけてるな…。言っとくが、爆睡してたからな」 「小説…」 「ん?書いてるよ」 「……じゃなくて。僕が読んでいたの」 「あぁ。机の上に置いといたよ」 あぁ、僕は読んでいて途中で寝てしまったのか。 あ、内容も覚えてない。 「…今日、打ち合わせがあって、学校終わったら俺、行かなきゃならないんだが」 僕のことは気にしなくてもいいのに。 「大丈夫、一人で寮に帰れるよ。ご飯も食べておくから」 「必ず間に合わせるから」 「うん。動物園楽しみだね」 「あぁ」 行けるといいね、動物園。 僕のおすすめ動物や、触れ合いに行こうね。 「あ、早く食堂に行かないと、お味噌汁が無くなっちゃう」 「…お前は、本当自分通してるな…」 「ん?」 「なんでもない」 食堂に着いて、メニューを注文し席に着く。 隣に篠塚が居た。 .
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