第五話

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学園の寮に戻って、夜ご飯を済ませる。 お風呂も済ませておいた。 後はゆっくりと小説を読んで、翁長が帰ってくるのを待つだけ。 「弥生、フルーツなんか食べる?」 鬱陶しいのが、居るが気にせず自室に入ろうとした。 次の瞬間、扉の閉じる音と、僕が倒れる音が同時に響いた。 あれ、なんで津守が目の前に居るの。 「弥生。俺は弥生が好きだ」 何を言った。 何故、僕に言った。 「弥生が俺を好きじゃなくても、いいんだ。愛はいくらでも付いてくるから」 や、なんか怖い。 だ、誰か助けて。 「…んで、僕」 「弥生は自分の可愛さに、気付いてないのか。俺が教えてあげるよ」 「や、やだ…。だ、れか。翁長っ!」 迫られて、怖い。 翁長助けて。 「翁長なんか来ないさ。足止めぐらい、させられている」 「やだっ翁長っ!」 「弥生、大人しくしてて」 「大人しくするのは、お前だ。津守」 「!?翁長…。ちっ退け!」 「っと…。弱いな」 「翁長っ!」 助けに来てくれたんだ、良かった。 そう思って、翁長に抱きついた。 Next
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