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学園の寮に戻って、夜ご飯を済ませる。
お風呂も済ませておいた。
後はゆっくりと小説を読んで、翁長が帰ってくるのを待つだけ。
「弥生、フルーツなんか食べる?」
鬱陶しいのが、居るが気にせず自室に入ろうとした。
次の瞬間、扉の閉じる音と、僕が倒れる音が同時に響いた。
あれ、なんで津守が目の前に居るの。
「弥生。俺は弥生が好きだ」
何を言った。
何故、僕に言った。
「弥生が俺を好きじゃなくても、いいんだ。愛はいくらでも付いてくるから」
や、なんか怖い。
だ、誰か助けて。
「…んで、僕」
「弥生は自分の可愛さに、気付いてないのか。俺が教えてあげるよ」
「や、やだ…。だ、れか。翁長っ!」
迫られて、怖い。
翁長助けて。
「翁長なんか来ないさ。足止めぐらい、させられている」
「やだっ翁長っ!」
「弥生、大人しくしてて」
「大人しくするのは、お前だ。津守」
「!?翁長…。ちっ退け!」
「っと…。弱いな」
「翁長っ!」
助けに来てくれたんだ、良かった。
そう思って、翁長に抱きついた。
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