第六話

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次の日、いつものように学校はあるので翁長に起こされて、僕は起床する。 食堂で朝食を済ませて、学校に続く道を他愛ない会話をしながら歩いていく。 こんな日が、ずっと続けばいいのに、そんな事をぼんやりと考えていた。 「翁長君」 「ん?」 声を掛けてきたのは、篠塚だった。 いつもは、恥ずかしがって話しかけないのに。 今日はどうしたのだろうか。 「今度の休み、水族館に行きませんかっ?」 「…。いや、悪いけど忙しいから。つか、俺なんか誘わねぇで、この花島を誘ってやってくれ」 「え?」 何故、僕を誘う様に言うんだろう。 あ、うまいあしらい方なのかな。 でも、篠塚は可哀相だ。 折角、勇気を出して誘ったのに、忙しいからって断られてしまって。 「な?」 「…また今度、誘います!」 篠塚は、僕のことなどお構いなしに翁長一直線だった。 「……。気にすることねぇよ?」 「何に?」 「…いや。なんでもねぇよ」 なんだろう、嬉しそうな顔をしている。 何故、そんな顔をしているのか、僕には解らない。 .
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