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学校に着くと、僕らは会話しなくなる。
何故だろう、互いに仲が良いということが、気恥ずかしいのだろうか。
少なくとも、僕はそう感じない。
翁長が、会話しないのならば、僕はそれでもいい。
「翁長!今日合コンやんね?」
「暇人だな」
「なんだよ。合コンだぞ?可愛い子居るぞ?」
「興味ない」
合コンか、そう言えば前は翁長は、誘われたら誘いに乗っていたような気がする。
最近は、合コンに誘われても断っているのは、締め切りが近いからなのかな。
「んー…、面子足んない。お?」
僕と目があった。
僕は、目を背けた。
「は、な、し、まぁ!」
あぁ、やってきた。
合コンが誰でも良いことが解った。
「合コンに参加しないか?」
「えっと」
「しねぇって」
「って、翁長には聞いただろ」
「ソイツを面子の足しにすんな」
「なんで?いいじゃんか。こう見えて、女受けするかもだし」
「だから…」
翁長はどうして僕を行かせたくないんだろう。
僕が、行きたくないって解ったのかな。
それなら、翁長凄い。
翁長は凄い。
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