第一話

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食堂についた僕と、翁長。 僕は学園寮の食堂は初めてなのです。 いつも遅刻ギリだから、朝食に間に合わないんです。 「夜は麺類にするか…」 何故、夜のメニューを今決めたのだろうか。 え、決めとかなければいけない決まりなのか。 「僕は、カレー…」 「今食うのか?制服に着くぞ?」 違う、カレーは夜食べるメニュー。 言葉が足りなかったのかな。 そして、やっぱり朝食はカレーになってしまいました。 あぁ、夜何食べよう。 「でもやっぱり、カレーうどんが一番だよな!」 もう何も言うまい。 迂闊にメニューを言ったら、夜食べる事になってしまう。 あ、ハンバーグ食べたいな。 「昼はサンドメンチかな…。花島は?」 「僕、ハンバーグ…。え?」 「お前こってりだな。昼メニュー、予約入れといてやるな」 あ、うっかり考え事に集中し過ぎで昼がハンバーグになってしまった。 もう、夜は何でもいいや。 「あ、今日は俺ちょっと用事があるから、学校が終わったら花島は直帰していいからな?」 翁長の用事とはなんだろう。 Next
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