第二話

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学校が無事に終わった。 慌てて翁長は、どこかに行ってしまった。 寮に帰る道、いつも一人だけれど、なんとなく寂しい気持ちなのは何故だろう。 「花島君!」 誰かに呼ばれた、だから振り返ってみると、そこには男子が立っていた。 「花島君が、遅刻ギリ以外で登校してきたのって珍しいよね?」 どなたでしたっけ。 多分、同じクラスの男子だと思うんだけど、ど忘れしてしまった。 とりあえず、謝っておこう。 「ごめんなさい」 「えっ!?なんでいきなり謝るの!?」 相手に不思議がられた。 「えっと…。もしかして、僕のこと、知らない?」 僕は頷いた。 「…同じクラスなのにねぇ。まぁいいや。僕は篠塚夏王です。好きな科目は保健体育です!」 「…花島弥生です…。好きな科目は、特にないです」 「ぷっ。あはは!花島君って面白いねぇ!」 受けねらいで言ったわけではないのだが、笑われてしまった。 「はぁ。ところで、ルームメイトの椿君とはどういった仲?」 椿君って誰ですか。 ルームメイトは、翁長だったような。 下の名前かな。 .
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