第二話

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翁長は椿って名前だったのか。 あ、なんかそんな気がしてきた。 ん、どんな仲ってなんだろう。 「どんな…仲?」 「…。花島君は、好きな人いる?」 好きな人、解らない。 そもそも、この学校男子校。 「ねぇ…!花島君!椿君は好きな人いる?」 「椿君?」 「もう、翁長雪椿君だよ!」 あれ、翁長椿じゃなかったのか。 それにしても、雪椿って名前が凄いですね。 「椿君、好きな人は…」 「翁長は……、麺類」 「面類?顔がいいってこと?」 好きなモノは、麺類だと思うけど。 解んなくなってきた。 「聞けば…?」 「聞けないから、花島君に聞いてるんでしょ!」 あ、そうなんだ。 今何時だろう。 そろそろ帰って、夜のメニュー考えなきゃ。 ん、今でも考えられるか。 「じゃあ、さり気なく聞いといてね?椿君が好きなものとか、人とかさぁ」 夜はさっぱりしたモノが食べたいな。 お味噌汁が飲みたいかも。 「じゃあ、僕はこれで!またねぇ!」 日本人はやっぱりご飯だよね。 朝も昼もご飯だったけど、気にしないのが僕です。 .
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