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俺は日中愁(ヒナカ・シュウ)。
高校一年生。
そして、奈々っていうのが日中奈々(ヒナカ・ナナ)。
俺の妹で高校二年生。
「………」
昔はよく俺の背中を追っかけてたのに最近は全く。
むしろ、俺嫌われてるみたい。
「………嫌われても当然か」
俺、喧嘩ばっかしてるもんな。
小学の時からガキ大将で、中学になりゃ喧嘩番丁。
そして、今は…
「あ、日中さん!おはよっす!!」
「おうっ」
県内でかなり有名になっちゃったんだよな。
最近じゃ、色んなチームやヤクザからだって声かかるし。
「………はぁ」
そりゃ、実の妹にも嫌われてしまいますね…。
「おい、日中ぁ!ヒヨッコがでかい面して歩いてんじゃねーぞっ?」
「……あぁ?俺は今機嫌悪いから八つ当たりしか…できねぇーぞっ!」
「グッ……!!」
「………」
ああー
またやっちまった。
「俺のバカ……ぐすん」
俺って妹溺愛してっから奈々が機嫌悪いとすぐ気にしちゃうんだよなぁ…。
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