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拳は当らなかった。
腹に熱いものを感じ気付いたら宙に浮いていたのは俺の方だった。
こいつは俺の動きを見て腰を深く落として拳を下に避けたあと右足で俺の腹を蹴り上げたんだ。
俺は今の蹴りで飛んだ
5mくらい後へ飛んだんだ。
そして凄まじい勢いで飲み屋の電光掲示板に突っ込んだ。
その時、俺の腹部を今まで感じた事のない激しい痛みが襲っていた。。
呼吸がまともに出来ない。
顔は痛みに引き攣っている顔……ちがう、
引き攣ってなんかいねぇ!!俺は笑っているんだ。
求めていたのはこれ……
この蹴り……
タイミング、
威力、
スピード、
どれをとっても申し分なぇ。
俺の常日頃の願いをよる叶えてくれる男が目の前にいる。
そう思うと期待に胸が踊った。
「うぉおおおおおお!!!」
俺はいつの間にか声を上げて前に走りだしていた。
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