ただではすまない……

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街の北東側にある公園。 そこで眼が覚めた。 俺はいつの間にか木に寄りかかって寝ていた…… 意識を失う前、何があったかを思い出してみる。 俺は男に向かって走り、目の前で右の拳を振りかぶった。 その時、男と眼が合った。 腕が動かない。 それどころか体全体が動かない。 体賀岩にでもなったみてぇに固く、冷たくなっていく。 俺は体が固まった原因がすぐわかった。 男の眼だった。 普通は白目の筈の部分が赤ぇ。 充血みてぇな物じゃないんだ。眼球そのものが赤い。 そして金色の怪しい光を出してる双眸の中には獣のみてぇな鋭さがあった。 俺が見たそれは今まで見たことも無い眼だった。 蛇に睨まれた蛙……。 そんな目で睨まれた俺はそんな感じで固まってたんだろう。 そして記憶の最後に男の右肩が消えた。 顎が痛ぇ。 多分顎を思いっきりアッパーで打ち抜かれたんだ…… 脚が痙攣してうまく立ち上がれない。 立とうとするたんび、尻餅をついた。 「無理しねぇ方がいいぜ」 しゃがれた声が耳に入って来た。 俺は声のした方に顔を向けた。
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