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目の前に30~40くらいの男が立っていた。
寒い季節の中ボロボロの服を着ている。
ホームレスだな。
そいつがブルーシートで作ったテントの横でドラム缶の中を燃やして、暖をとってた。
「キレの良ぃアッパーだったからなぁ…、脳震盪起してるはずだぜぇ?倒れてたら何かと面倒になりそうだったから俺の自宅まで運ばせてもらったよ」
自宅といいながらホームレスは親指で後ろのテントを指した。
「っ…なら、もうちょいマシな場所で降ろしてくれよ。テントの中とか」
「そこまで甘えるな良い若いもんが」
ホームレスは笑いながらそう言った。
やっと立てた俺は冷えた体を暖める為隣まで行った。
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