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そして彼と出会って三度目の
桜の季節を迎え、彼は地元の
国立大学に入学した。
私が高校三年になった時だ。
変わったことと言えば、デート
コースが私の学校から家になった
ことくらいだった。
そしてその次の年、私は
エスカレートで高校の附属短大
に入った。
なのでデートコースは変わらない
ままだった。
見慣れた道を、彼と他愛もない話
をしながら帰った。
友達によく聞かれてたっけ
「飽きないの?」って。
飽きるって何なんだろう?
私にはわからなかった。
大好きな彼と手を繋いでいる
だけで私は幸せなのだ。
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