ふわふわ

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目が覚めると女の子はいなかった。 置いてあったミルクを飲み干し、 ぼくは一人で歩き回ってみた。 色とりどりの綺麗な石みたいな ものがたくさんある。 試しにちょっと噛んでみた。 軟らかい。 石ではないみたいだ。 そんなことをしていると ドアが開き女の子が入ってきた。 一目散に駆け寄って来て ぼくに頬ずりした。 そしてぼくを抱え上げて お風呂場に連れてかれた。 真っ白い泡でゴシゴシされた。 気持ち良かった。 そしてタオルで拭き拭きされた。 女の子がぼくを見て言った。 「綿菓子みたいにふわふわね。」 それからぼくの名前はふわふわ だとかふーちゃんになった。
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