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「これ、俺の彼女だから!」
すっかり肌寒くなった11月。
私、「みぃ」が通う県立桜華高等学校の年に1回の大イベント、桜華文化祭も無事終え、その振替休日の月曜日の出来事だった。
今日はパパもママも仕事で居ないし、久しぶりにお兄ちゃんと二人っきりでゆっくり出来ると思ってたのに……
家の呼び鈴がなり、やたら浮足立って玄関まで向かうお兄ちゃんを不審に思いつつ、みぃの胸は嫌な予感で一杯になったんだ。
ほら、嫌な予感って大体当たるでしょ。
戻って来たお兄ちゃんの斜め後ろには、学校で一番の美人が立って居た。
それで、さっきの一言。
彼女……?
彼女って何?なに?ナニ?
「……」
「み……みぃ?」
「…………」
「何か……怒ってる?」
!!
……こんの……
「大嘘つきいぃぃいぃぃ!!!」
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