4人が本棚に入れています
本棚に追加
ぺ「母さん、あなたへの約束は必ずや果たしてみせます。父さんを殺した神族も闇族も全て滅ぼしてみましょう。」
ペガサスは姿を神族の姿に変えて突撃隊の隊長として神族にいた。
そして今は闇族との戦争が繰り広げていた。
神族の兵も闇族の兵も次々と死んで行った。
そう、ペガサスが殺して行ったのだ。
彼はかなりの実績をあげた英雄だった。
それもそのはず、彼は闇族と神族の血が流れているのだ。簡単に敵を倒せるのだ。
戦場にいた彼は目の前に広がる多くの屍体の山を哀れむ訳でもなく恨みがましい目でみていた。
ぺ「人とは脆いものだな…簡単に壊れる。一度剣を振り降ろせばすぐに死ぬ。」
ボソリとそうつぶやき自分の愛馬に跨がり陣地へと戻って行った。
途中闇族の兵士や魔獣達が襲いかかって来たがペガサスは焦らず迅速に一瞬にて兵士と魔獣達を殺した。
返り血が愛馬に飛び散った。驚いた愛馬は前足を高くあげて暴れたがペガサスは焦らずに手綱を引いて暴れる馬を落ち着かせる。
ぺ「…………。」
落ち着いた愛馬は陣地へとまた足を進めた。
陣地についてペガサスは愛馬から降りてはられていたテントへと入った。
兵「ペガサス隊長、お帰りなさいませ。……服に血がついておりますが…」
ぺ「……途中闇族の兵と魔獣に襲われてな…私は平気だ。来客は?」
兵「…ゼウス王がお待ちしてます。」
ゼウスとは神族の王。そして彼はペガサスをかなり気に入っている。
側近にしたいと言い出していたがペガサスは断り続けたのだ。
ぺ「また側近の話なのだろうな。やれやれ…」
兵「それと隊長に紹介したいお方がいるそうです。」
ぺ「紹介したい人物?」
兵「はい。」
ぺ「……分かった。」
ペガサスはゼウスが待つテントへと向かう。
ぺ「私に紹介したい人物とは誰なのだろうか…」
愛馬がペガサスに近付き頭を擦り付けてくる。
優しく頭を撫でて手綱を引いて一緒に向かう。
ぺ「今の私には時間がないのだ…神族を…そして闇族を滅ぼさなければならないのに…なぜ、私をそばに置こうと言うのだ…」
不思議に思いボソリと呟くペガサス。
確かに今の彼には時間がない何故なら彼は病に侵されていたのだ。
それも原因不明で今だに知られていない病だったのだ。
ぺ「早く…復讐を果たさなくては…」
ペガサスはぐっと拳を握り締めた。
最初のコメントを投稿しよう!