SS6

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その時はきっとこの日々の記憶なんて無いのかもしれません 新撰組での日々も 愛し合った真実も もしかしたら存在そのものを忘れているのかもしれません でも、私は信じています 本能はどこまでも正直だと 遠い記憶をきっと覚えていると 私は信じます だから、私を必ず見つけてくださいね 約束してください 総司さん...... 今度出会う時はもしかしたら幼い子供だったり、おばさんだったり、はたまた老人になっているかもしれません でも.....それでも抱きしめてほしい 私は強くないから崩れてしまうかもしれません きっと私は泣いてしまう それすら受け止めてほしい 私は待っています ずっとずっと...... 私ももうすぐ散ってしまうでしょう 何と無く分かるんです 燈奈を送り届けたら私は一気に階段を駆け登るつもりでいます .
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