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「完成が近くなったら試しに着てみてくださいね?」
「勿論ですよ。」
他の仲間に自慢できるものがまた増えた。
深雪はハッとした表情を浮かべて、申し訳なさそうに眉を寄せた
「あ、すみません。お茶無かったですね。...今..」
「いいですから。それより...」
もっといいものがある。
総司は悪戯っ子のような笑みを一瞬浮かべると深雪の膝の大部分を占拠していた、布を少し退けて、そこに頭を乗せた。
「膝枕でのんびりもいいですよねぇ...」
「あらあら...折角の袴が皺になりま...っ//」
最後まで紡ぐ前に言葉達は総司の口付けで飲み込まれていった。恥ずかしさで言葉を失い真っ赤になっている深雪を見詰めて可笑しそうにクスリと笑った。
「いいじゃないですか...」
普段長く側に居ない分、こんな時位甘えたって...
停止している深雪を置いといて秋晴れの暖かい日差しを受けていると眠たくなってくる
「...ひざ...しばらく借りますね...」
「...総司さんの莫迦..」
赤くなりながら深雪が呟いた時には膝から小さな寝息が聞こえてきた
困ったと苦笑を浮かべながらも、総司にふわりと羽織りを掛けた
――可愛い寝顔しちゃって―――
(おい、総司の奴、寝てるぜ。)
(完全無防備だよね。いいなぁ。俺も深雪ちゃんの膝枕!)
(......平和だねぇ)
―――――――――――――――
あとがき
新婚さん的な時期の深雪ちゃんの沖田さんと興味本位に覗き見する+α
深雪はちゃんと3人が居る事を知っています(笑)
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