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大きな道路にピンヒールの音が鳴り響いていた。すらりと伸びた白い足に膝だけのグレーのスカートのスーツを纏い、黒い日本髪を靡かせ、ただ見透かされそうな美しい黒い瞳で前を見据えていた。
「そこの君!」
「はい?」
警備員に呼び止められにこやかに振り向いた。
警備員は彼女の容姿に目を見張ったがはっとして険しい顔をつくった
「勝手に入ってはこまるよ」
「申し訳ありません。....ですが....」
「何です?」
「こうでもしなきゃ入れませんでしょ?」
次の瞬間、彼女の拳が鳩尾に入り、回し蹴りにより警備員は倒されていた。
それに困ったように笑うとまた前を向き歩き始めた。
「こうするしか無いと思いまして....」
世界を日本を何とかしたいと集った仲間がいる。それを無碍には出来ない。
伝えなければならない。自分を....
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