1限目-昼休みの会話って大抵こんなゆるい感じ

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1限目-昼休みの会話って大抵こんなゆるい感じ

フウカ「うぬぬぬぬぬ……」 ツバキ「もう諦めなさいよ」 教室の隅でオセロをする二人の女子、と盤面の勝敗の行方を見守る別の二人の女子。 盤面は黒が優勢。 黒の指し手は髪の長く背の高い、鋭い目をした女、ツバキ。 それに立ち向かうのは茶色っぽい髪をした、幼げな顔を苦しそうに歪める女、フウカ。 フウカのやられっぷりに苦笑いするのはジャージ姿のカエデと、四人の中で一番背の低いサキ。 ツバキが黒い石を指し、一気に白を黒に染めていく。 残ったマスの数を考えると白に逆転の余地は無い。 ツバキ「はい、私の勝ち」 フウカ「ちょ、ちょっと待って、タイムリープさせて」 ツバキ「却下、私の勝ち、早く三回まわってワンって言いながらジュース買ってきて」 フウカ「私、今なら時を駆けることが出来そう!歴史を操作出来そう!来たな~タイムパトロールめ~」 ツバキ「女子高生がしちゃいけない妄想はやめて早く買ってきて、時じゃなくて廊下を駆け抜けて」 フウカ「今月ピンチなの~許してツバキお姉さま」 カエデ「なんでフウカは弱いくせにツバキに挑むかな、勝ったこと無いくせに」 サキ「だよねー」 フウカ「うっさい、黒を使ってたら勝てたもん、私の今日のラッキーカラーは黒っぽいもん、 てか脅迫されてたのよ!私が勝ったらスーパーのレジ袋の消費量が増えて地球温暖化が進んで世界が滅ぶって脅迫されてたの!なんかそんな電波を受信したわ!」
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