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パーキンソン(※1)病の為車イス生活になられた男性。
少し認知症もあるがスタッフとの意志の通じ合いはある。
夏の夕方、屋上に上がると、空の入道雲を見て素敵な笑顔で「夏の雲は好きだ。心が広くなる」と言われた。
もう7年前に亡くなられてますが、心に残ってます。
<完>
(※1)パーキンソン病
⇒1817年、J・パーキンソンにより振戦麻痺として報告された。
病因はまだ解明されていないが、中毒やウイルス感染が推定される。
中脳黒質部のドーパミン細胞が変性して少なくなり神経伝達部質ドーパミンが不足する。
男性にやや多く、男女とも4060歳位に発症する。
若年発症の場合は家族内に発症するものが多い。
症状は主なものとして、①振戦(丸薬を丸めるような動作を繰り返す律動的なもの)、②固縮(動く時に鉛管を曲げるような抵抗がある事)、③無動、寡動(運動が緩慢になる)、④姿勢反射異常(すくみ足、突進現象など)がある。
流涎・四肢循環障害・便秘などの自律神経障害や、自発性低下、抑うつ、不眠などの精神症状を伴う。
Lードーパ製剤の投与とリハビリテーション、食事療法を併用する。
重度の振戦には視床手術を、すくみ足歩行などに淡蒼球手術を行う事もある。
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