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「サキぃ~!行くぞぉ!!」
「待ってよぉ!リョウ!!ジロウ!!」
「ねぇリョウ、まだ大丈夫だよなぁ!?誰にも見つかってないよなぁ!?」
「大丈夫だよ、そんな簡単に見つかるわけがない!!」
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「な、誰にも見つかってなかったでしょ…はぁ、はぁ」
「すごぉい…はぁ、はぁ…ココがサキ達の基地だね♪」
薄暗い空き家。
3人が住む住宅街から、歩いて15分程の場所に小さな林がある。
その奥隅に見つけた使われてない家。
小学校五年生の3人には、最高な隠れ屋…基地だ。
「ちょっと…怖くない!?」
「出たぁ~怖がりジロウ(笑)」
「うっ…うるさいぞ、サキ!!」
「アハハ、じゃぁ先にジロウが入りなよ」
「え"!?」
「嘘々、僕が入るよ!!」
「う"…うぅ↓↓」
ミシッ……ミシミシッ……ガタンッ!!!!
扉が開いた。
舞い上がるホコリ。
久々に太陽の光を浴びて、はしゃいでいるよぅにも見える。
「あっ見て!!トランポリンみたぃ!!」
「トランポリンじゃないよ、それソファだよ!?」
「知ってるよ!!でも、ほら!ピョンピョン跳ねるよぉ♪」
「ゲホッ…サキ、ホコリ凄いよぉ…ゲホッ」
「キャハハ(≧▽≦)」
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