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転校生
「ねぇお母さん、リンちゃん家の近くにある林あるじゃん!?あそこって、誰か住んでたの??」
「さぁ……気付いた時には林だったと思うよ…」
「そぅなんだぁ~」
「お母さん………オバケって本当に居るの??」
「何ジロウ、オバケ恐いの!?アハハ、オバケは居ないよ!!五年生なんだから、しっかりしなさいよ」
「うっ…そぅだね…」
「リョウ!?リンゴ食べる!?」
「いゃ、イィ。今勉強中だから」
「……そっか」
リョウは、空き家から持ち帰ったノートを一枚一枚めくっていた。
それぞれ3人が、思い思いの気持ちで朝を迎えた。
本当なら、今すぐにでもアノ空き家に行きたい。
昨日の事が、夢じゃなかったんだと~確認しに行きたかった。。。
でも~~~学校がある。
「おはよぅ、リョウ☆」
「おはよぉ、サキ!」
「あのね、昨日お母さんにアノ林に誰か住んでたか聞いてみたの。でもね、知らないって…」
「そっか。そぅなんだぁ。」
「はぁ…はぁ…おはよっ、リョウ!サキ!」
「「ぉはよっ」」
「はぁ…聞いた!?…はぁ、転校生来るってよ!!」
「へぇ、どんな子なんだろぉ♪」
「ジロウ、時間ギリなのに、そんな情報手に入れるなんて凄いじゃん(笑)」
キ~ンコ~ンカ~ンコン♪
「おはよう」
「「おはよぅございま~す」」
「今日は転校生がいるので、紹介しますね」
皆の前に現れたのは、色白で細身の女の子。
『安田マリ』と、彼女は自己紹介をし、先生がマリをサキの後ろの席に座るよう言った。
「私サキって言うの。宜しくね(^v^)」
「ヨロシク!」
人見知りのしない・明るいサキが、何度も後ろを向いて話しかけたおかげで、マリはすぐに打ち解けることが出来た。
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