ロングバケーション

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仕事中に、ふと。 窓に目をやると、空は青白く 朝なのだと気付かされる。 この仕事に就いて7年経つが、 こんなふうに朝を迎えるのは 毎度のことだ。が、一向に慣れない。 仕事に追われるばかりで、ほか何も 出来ていない。ユトリがない。 出口が見えないまま終わりのない 何処へ向かっているかさえ解らない。 夢も目標もないまま、ただ無我夢中で 仕事を必死で覚えようと、 ここまで来たけれど。 何も見つけられないでいる。 ときどき不安になる。このまま 何も見つけられないかもしれないと。 友人の誘いは当然、約束すら出来ない。 行きたくても行けない。 あるとき、家族に友人たちに ホントに仕事が好きなんだねと ため息交じりに言われたが 仕事を好きだと感じたことなど 一度もない。 好きになるために、ガムシャラに 走ってきた。その先に光があると信じて。 いまか今かと、待ち侘びて。 それは、いつもと変わらない朝に思えた。 ただ一つだけが、いつもと違っていた。
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