197人が本棚に入れています
本棚に追加
その日も些細な事から旦那の機嫌は悪くなり また殴られる。
いつもの様に壁際にうずくまり この時が終わるのを待っていた。
殴られた顔は熱を持ち腫れているのだろうか…上手く目が開かない。
蹴られた足は痛みが激し過ぎるのか…衝撃を感じるだけで痛みを感じない。
――慣れちゃったのかなぁ…。なんか もう駄目…。疲れちゃったなぁ…痛いのも辛いのも。…もう……。
どれくらいの時間 続いたか分からない暴力の嵐に疲れ意識を手放そうとした時…。
『パパ きらいっっ!!』
息子の声と手が意識を取り戻させた。
最初のコメントを投稿しよう!