―冬の夜―

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  まだ小さな息子の体。 身長だって私の半分と少し位。   小心者の癖に…。 ちっちゃい癖に…。 全身に怒りを纏わせ私を庇ってくれている…。   『ママを いじめるなぁぁっ!!』   ほとんど悲鳴に近い叫び声は私の中にほんの少しだけ残っていた小さな勇気に火を付けてくれた。   こんな小さな息子に こんな事を言わせたのは…誰?? 守ってあげなきゃいけない息子に守られてるのは…誰?? この小さな勇者を愛して守らなきゃいけないのは…誰??     ――私…だよ。私っっ!!  
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