★1話★

12/13
前へ
/770ページ
次へ
遥「あ、涼香。おかえり~…って、その様子を見る限り…、見つからなかったみたいね」 私は遥の座ってる隣にドサッと腰を落とし、ヘナヘナ~と机に体を置いた。 遥「あら、魂抜けてるわね~…涼香ぁ~戻ってこ~い」 遥にはまるで、ポカーンと開けた口から、ヒュルヒュルと魂が抜けてくのが見えているみたいだ。 一成「マヌケな面だなぁ」 背中をバシンッと叩かれて、フッと私の意識が戻ってきた。 涼香「うぉ…」 遥「あ、涼香の魂が戻ってきたみたい。おかえり」 涼香「あ、…ただいま」 いやいや、そうじゃなくて。 涼香「あ゙~、どうしよ~……。CD屋になければ、バイト先かなぁ…?」 一成「今日もバイトだろ?探してみたら?」 涼香「バイト先に落としたのかな~……? まぁとりあえず探してみる」 でも、バイト先で落として誰かが見つけてたなら、電話やメールで【落ちてたよ】って、連絡くらいしてくれるよねぇ? それが無いって事は、……やっぱりCD屋で落とした?
/770ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4404人が本棚に入れています
本棚に追加