★2話★

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今まさに、私の思考回路はショート寸前、です。 涼香「…今、何と?」 「俺と付き合ってって言った、あんた耳ちゃんと付いてんでしょ?」 涼香「あ、はい。このとおり」 両耳に髪をかけ、耳があると証拠を見せた。 じゃなくて。 涼香「いや、待て。話が見え─」 仁「俺、じん。矢崎 仁」 いきなり自分の名前名乗る!? 涼香「いや、ちょっと待て!!話を聞いてっ」 仁「なんだよ、涼香」 涼香「うん、だか……ってなんで私の名前!?」 仁「学生証に書いてたから」 涼香「あっ、そうか…って違ーう!!なんで、私がいきなりあんたと付き合う事になるのっ!?」 そうよ、なんで急にそーゆー展開!? 少女マンガじゃあるまいしっ!! 仁「あ、俺の説明が足んなかったかも。 なにも、本当に付き合ってくれってわけじゃねーよ」 涼香「…は?」 うをぃ、話がサッパリわかんなーいっ。 仁「彼女の【フリ】をしてくれって事。意味、わかる?」 涼香「彼女の、ふり?」 仁「そっ、彼女のフ~リッ」 ……ん~、どういうこっちゃ? 涼香「何か事情がおあり?な感じみたいね?」 仁「まぁね~、協力してくれるんなら写真の事は秘密にしとくよ?」 人差し指を当ててウィンクする仁の仕草に、不覚にも少しドキッとした。 涼香「……とりあえず、話は後で聞くから…。今からバイトなのっ」 仁「じゃ、携帯出してっ」 私はポケットから携帯を出すと、仁は両手に携帯を持ち指を動かしている。 仁「はい、俺の登録しといたからっ。じゃっ、バイト終わる頃に電話するからっ」 そう言って私の前から居なくなった。 ……学生証は返ってきたけど、なんだかやっかいな事になってない??
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