くるしみの果てに

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  寒空の下に 晒されたこころ 叫びかたも知らずに 小さく震えている   ごめんなさいと こころの中で 何度も繰り返した   雪の降る空の下で ゆるゆると蝕まれ ひとり弱っていく 私を赦して   暗闇の中 あなたはいない 一条の光を 失った私が   鈍い音と共に たどり着いた場所は 真白き雪に覆われた 冷たい冬の大地でした  
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