4人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
…愛してる…
なかなか伝えれない言葉を、静かに独り…
ぽつぽつと幾度も呟いてみる
…愛してる…
…愛してる…
……愛、してる…
大人になれば馬鹿げた話に思えてくるかもしれない。
でもこの感情は確かに存在していて…
今更嘘だと云えはしない…
昔の自分が今の私を見たらどう云うだろう…
きっと、
「他にいっぱいいるよ」
などと答えるかもしれない。
…違う…
あの頃は浅はか過ぎた…
何億人といる地球上の人間の中、全て見てきた訳ではないけれど
恋愛中というのは、その人こそが心を許せる唯一の存在となるもので…
ありふれた慰めは、なんと説得力の脆いことか。
ロボットになりたいだなんて、馬鹿だと思われるかもしれない
馬鹿なんだよ。みんな…苦しんでる最中はね。
馬鹿で良い…苦しみから逃れたくて必死なんだ
私は大バカ者で良い…。
恋に溺れた愚か者なんて言われても良いんだ。
ただ、解放されたい…
苦しいよ…
全身が拘束されてるみたいに、心で身動きがとれないんだ…
機械のもと産まれたロボット…
お願いだから…
私はロボットに、なりたい…
.
最初のコメントを投稿しよう!